大学院生 エッセイ
哲学・思想サブプログラム博士後期課程 橋本 高志
私は、宗教法人立正佼成会に所属し、(公財)世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会で仕事をしています。宗教とともに、IT会社でプログラマーとして働いていたこともあり、早いスピードで進化している科学技術についても関心が高いです。科学技術によって、宗教がどのように変化するのか、また宗教界の末席に身をおく者として、どのように関わればよいのかを考えたくなり、2020年4月に筑波大学大学院哲学・思想SP博士後期課程へ入学しました。現在は、宗教的感情と人工知能の感情分析について研究しています。
ロンドン大学で修士号を取得してから筑波大学大学院へ入学するまで8年ほど経っていたので、私にとって博士号取得は新たな挑戦で、アカデミックな思考に慣れるのに苦労しています。しかし、確固たる知識と幅広い教養、柔軟な発想を兼ね備えるのに、筑波大学大学院のプログラムは私にとって最適で、先生方のご指導に助けられ、学友の研究や発言に影響を受けながら、研究を進めることができています。
また、仕事をしながら研究する上で、時間が足りないことも苦労の一つとしてあげられます。しかし、東京都杉並区在住のため、なるべく大学へ行かなくて済むように先生方や事務の方には柔軟に対応して下さり、また勉強時間を設けられるよう妻にも助けられています。環境をしっかり整えて頂いておりますので、博士号取得へ向かって、これからも研究に励んでいきたいと思います。